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ネイティブガンダム[リマスター版]

ネイティブガンダム[リマスター版]
第42回
2008年05月06日(火)

第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」


【ホワイトベースの損傷】
キシリアの艦隊と交戦したホワイトベースは左のカタパルトハッチが故障し、開きっぱなしになっている。この激戦のせいで集結時刻に遅れ、ギレン総帥がソーラ・レイ発射のタイミングを早めたため、被害をまぬがれたのである。

【ソーラ・レイかソーラ・システムか】
「ソーラ・システムを使ったらしいな」とアムロが言うように、太陽をエネルギー源にしていることで混同が起きている。ただし、反射光とレーザー光ではアムロの言葉のとおり「パワーが段違い」。ギレンが「ソーラ・システム」「ソーラ・レイ・システム」「ソーラ・レイ」と呼称を途中で何度も変えているのも、そのためであろう。

【ギレンの演説】
ソーラ・レイによって地球連邦軍艦隊の約半数を消滅させたギレン総帥は、その輝きを「ジオンの正義の証」と呼んで戦士を鼓舞する。残存勢力を「あえて言おう、カスであると」とまで言い切る総帥だが、聴衆はすでに将官含めて全員がノーマルスーツに身を包んでいる。勝利を確信してはいないというニュアンスが出ている。

【量産型ゲルググ】
シャアのもとに届けられたばかりの新鋭機ゲルググ。ライフル、ビーム切断兵器、手持ちシールドと、装備からガンダムの研究成果とわかる。初めてゲルググの量産機が画面に登場するが、実配備機数は乏しかったようだ。

【要塞の方向性】
ア・バオア・クーは正面から見れば十文字型の要塞。それぞれ東西南北になぞらえて「Nポイント、Sポイント」(地点)「Nフィールド、Sフィールド」(戦場)と呼称されている。ジオン軍側は空母ドロスを中心とする主力艦隊をNフィールドに展開し、連邦軍も2個大隊をそこに投入して主戦場が形成される。ホワイトベースはルザルを旗艦とする残存艦艇でSポイントから侵攻。後から参戦したシャアもその迎撃に出たという展開である。


【ウソをつくアムロ】
一同を鼓舞するため出撃に際して「大丈夫」と請けあうアムロ。ニュータイプに保証してもらったことでクルーは安心するが、カイが一流の猜疑心でアムロを問いつめると、やはりウソと判明。「ニュータイプになって未来のことがわかれば苦労しません」という言葉から、アムロがニュータイプかどうか定かでないにせよ、確実に成長して大人には近づいていることが分かる。「逆だちしたって人間は神様にはなれないからな」と続くカイの言葉で、成長はアムロだけではないことも伝わる。

【ハヤトとフラウ・ボゥの急接近】
チビちゃんたちの大人びた笑いで、2人の間が急接近していることが発覚。それに気づく子どもたちも成長し始めているのだ。

【ギレン総帥の疑問】
Eフィールドから要塞へグワジンが進入したことを知ったギレンは、即座に主戦場のNフィールドへの参戦を指示する。一方で「しかし妙だな。キシリアめ、出撃させてきた艦の数が合わんが」と疑問をもつ。ザンジバルの撃沈がまだ報告されていないのか、それともキシリアがグラナダに戦力を温存したのか。いずれにしても、それほど戦力は窮乏しているのだ。

【ブラウ・ブロの2号機】
「では、ブラウ・ブロ的な要素をもつ?」とジオングについて尋ねるシャアに対し、キシリアは「うむ、あれは出動していまい」と即答。破壊されたシャリア・ブルのブラウ・ブロの2号機が控えていたようだ。

【ジオングの完成度】
ジオングについて「80%の完成度」とキシリアから聞き、脚部が未完成と見たシャアだが、技師に100%の完成と反論された上に「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」とまでダメ押しされる。確かに宇宙空間ではモビルスーツの脚部は本質的に意味をもたないが、あまりにも身も蓋もない説明を貫く技師の理系的なロジカル・シンキングが、妙なリアリティを醸し出している。


【ボールを蹴るザク】
ボールの高さは本来はGMの胸ぐらいまではある。決してザクが球技のように蹴ることのできるサイズではないのだが、もしかしたら小型サイズのボールも戦場に出ていた?

【二挺バズーカのガンダム】
要塞攻略法はソロモン戦に準拠している。空母ドロスからはモビルスーツの他にガトルが大量に発艦、衛星ミサイルも艦隊に向けて飛んでいる。連邦軍側もパブリクから発射したミサイルでビーム撹乱膜を形成。ガンダムが両手に二挺のバズーカを持って出たのは、ビームが無効の戦場でまず実体弾で敵機の数を減らそうとしたためだ。撃ち尽くしたバズーカを手放し、腰に装着していたビーム・ライフルに切り換えて接近戦に挑むガンダム。この最大装備は、合理的に考えられた結果だ。

【数の勝負】
ギレン総帥の「ここを攻めるにしてはやはり数が少なすぎたようだな」という言葉は重い。モビルスーツ、モビルアーマー、ニュータイプと超兵器・超人が物語的に目立ってはいるが、本当の勝敗は過去の戦争同様に彼我戦力比で決定するという認識が徹底している。ソーラ・レイにしても、あくまで敵戦力を削るのが主眼であったことが明確である。

【キシリアとギレンの会話】
本エピソード最大のみどころは、2人が交わす言葉の裏に流れるものだ。互いに殺意を秘めた会話の応酬は静かな緊張を盛りあげ、ビジュアル的に派手な戦闘とコントラストを成す。彼らの言葉は何ひとつ額面どおりには受けとれない。たとえば「歯がゆいな、キシリア。父がグレートデギンを手放すと思うのか?」から始まるギレンの一連の言葉は圧力をもち、その背後には「我らの頭ごなしに和平を結ばれたりしたら貴様も困るだろう? あのようになりたくなかったら、黙って今は言うことを聞け」という恫喝がくみとれる。しかし、キシリア側はそれを打倒ギレンの口実に使えるかどうか、怜悧な計算を進めていくのである……。

【トワニングの変わり身】
ギレンが討たれたと見るや、次の覇者を見ぬいて「名誉の戦死をされた」とすり替えるトワニング。汚れ役を買って出たことを了解したキシリアも「うむ、助かる」と阿吽の呼吸である。いわゆる「勝ち馬に乗る」という「大人の行為」が実によく描かれている。


【能力差を実感するシャア】
ガンダムを見失った自分を「情けない」とまで断じるシャア。物語の開始時点にあったシャアとアムロの能力差は、完全に逆転してしまったのだ。だが、ことここに及んでも自分のことをどこか客観視しているところがシャアらしい。

【とりついた】
歩兵が敵陣へ突入して後続のための橋頭堡を築き、数の力で制圧するのが戦争のセオリー。ガンダムと言えども歩兵隊の一部であり、アムロたちもその役目を重視しているのが、この言葉で分かる。

【学徒動員】
太平洋戦争末期の日本軍を連想させるが、戦争が長引けば若者が駆り出されるのはそれに限ったことではない。「養成」というプロセスや「志」という精神を重んじるトワニングに対し、「戦果だけが問題」と結果に集約させるキシリア。何をもって勝利条件とするか、将としての格の差がよく現れている。

氷川竜介(アニメ評論家)

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